第四章 栄光のタイトル 〜 勝利への軌跡 HOMEへ

 

 平成15年5月11日、日曜日、我が西新宿ヤンキースAチームは新宿区の頂点に立った。
思い起こせば昨年、5年生を中心としたチームで勝利を勝ち取ることが出来ず、苦汁を味わった1年であった。今年、6年生13名という体制の中でどこまで勝ちあがれるかが最大のポイントでもあった。監督、コーチ、そして母親たちまでもが一丸になり、「勝利」という文字に向けて戦いつづけた。年初より練習試合、公式試合を多く体験し、春季連盟大会第1戦、四花スワローズとの試合までに既に26試合もこなしてきた。戦績も19勝5敗2分けとまずまずの結果を収めていた。そう、春季大会は誰もが勝利を確信していた。
 4月20日の開会式のあとの第1戦、四花スワローズには難なく6:0で勝利、第2戦、戸山ファルコンズとの試合では投手戦にもつれこんだがなんとか3:1で勝利。3回戦、準決勝、エコーチャイルドとの試合、これまた投手戦で3:1の勝利。
 迎えた5月11日、決勝戦。相手は「優勝候補」と下馬評の高かった落合コメッツ。ここまで上がってくるまでに11:0、11:3、7:1と打って来るチーム。試合開始は10時ジャスト。試合前から指導者、父兄にとても大きな重圧と緊張が走った。試合前から目を潤ませる母親がいれば、無言で子供達を見守る母親もいた。彼らが小さかった頃から野球というフィルターを通して子供達を見守ってきた。そんな子供達が今、「優勝」という大きな目標に向けて堂々と逞しくそのステージに「主役」として戦っている。1年から入部してきた子供がいれば2,3年生から入部してきた子供もいる。低学年の頃、ろくすぽキャッチボールも出来ず、グランドで涙を流していた子供だった君達がグランドという銀幕のスターとして成長をしてきた。緊張が走る中、球審の「プレイボール」のコール。初回から思ったように点が取れず、厳しい展開。しかし、途中回からは緊張もとけ、自分のプレーに自信を持って立ち向かっていった。
 見事なヒット、見事なスクイズ、見事なピッチング!終わってみれば7:1の圧勝。7回ツーアウト。カメラのファインダーは涙で曇り、フォーカスを合わせられない・・・相手バッターのゴロを見事に裁いて優勝。その瞬間、ヤンキースの応援席からは拍手と泣き声のランデブー。やったぞ、やったぞ!!君たちで掴み取った夢!!練習はウソをつかない。努力は必ず勝利を導いてくれる。君たちのくしゃくしゃになった笑顔、くしゃくしゃになった泣き顔。なににも形容できないくらい輝いていた。おめでとう、なっちゃん、おめでとう、詠得、おめでとう、紘、おめでとう、真ちゃん、おめでとう、健、おめでとう、健登、おめでとう、崚、おめでとう、祥梧、おめでとう、ミク、おめでとう、隼、おめでとう、吉田、おめでとう、龍、おめでとう、昴、おめでとう、広大。

前へ  目次へ  次へ